【水産庁直撃インタビュー】

photo  2005年1月30日、国際フィッシングショー2005において、【撒き餌問題】 について水産庁直撃インタビューを試みた。
対応してくれたのは、水産庁資源管理部沿岸沖合課 釣人専門官の桜井政和さん (偶然同じ名字だが血縁関係は無い)。 「めじな研究所」の活動内容や私の立場を説明し、インタビューの趣旨と質問内容を伝えると、 写真や回答をホームページで公開することを快くOKしてくれた。

Q.最初にあなたのお仕事について教えて下さい(立場や実務など)。
A.水産庁のホームページの広報資料も見て欲しいんですけど、簡単に言うと釣り人のための統一窓口と思って下さい。 釣り人からの質問や意見を聞いたり、釣り人へ向けた情報を発信することも仕事なので、今回のフィッシングショーにブースを出展しています。
(所長の解釈)
なるほど、水産庁の政策は魚を重要な資源として国民に安定供給していくことであるから、 どうしても今までは漁業中心であったと。そして、釣り人からの問い合わせへの対応が難しかったということか。 そう言えば私が2年前に問い合わせをした時は、丁寧な対応ではあったもののかなりまごついていたなぁ〜(笑)


Q.撒き餌が禁止された経緯について教えて下さい(いつ頃どんな理由で?)。
A.これは釣り人の採捕規則が定められたときから禁止されていました。 禁止された理由についてはきちんとした文献が残っていないのですが、当時は釣り人も少ないし撒き餌を撒いて釣りをするような人は ほとんど居なかったので、遊びで釣りをしている人は撒き餌は遠慮して下さいというようなことのようです。
(所長の解釈)
要は、今の漁業法が整備された昭和20〜30年頃は、釣り人のことなんて想定する必要が無かったのですね。 「漁師の特権にしとうこうか」ぐらいの感じだったのでしょうか。


Q.現状において、矛盾などは感じていませんか?(地域によって認可されている点や、現実には禁止地域でも撒き餌釣りが行われている点)
A.これはもう矛盾しているのは明らかで、水産庁としては【遊魚と漁業の調整のためのガイドライン】というのを平成14年12月に出しています。この中で、撒き餌釣り全面禁止のように実状とかけ離れたものについては必要な見直し (例:全面禁止措置の廃止)を行うように指導しています。
(所長の解釈)
なるほど。極端に言うと、水産庁は撒き餌釣り解禁の方向で指導しているけど、各地方自治体がその調整に手間取っているという感じなのかな。役所の仕事って遅いからね(ボゾッ)水産庁ももっと尻を叩いてくれ〜(笑)


Q.取り締まりの実体(法律が適用された例など)について教えて下さい。
A.私の知る限りでは、磯釣りで捕まった例は無いと思います。ただ、船釣りで過去に一件、海上保安庁により摘発されています。この時は遊漁船業法の改正前であったため、船長は立件されず、撒き餌を撒いた釣り人だけが摘発されています。 (現在の遊漁船法では、船長に採捕規則の周知義務があるため、船長も行政処分を受ける場合があります。)
(所長の解釈)
やっぱり矛盾した規則だから釣り人が摘発されることはほとんど無いんだな〜。一件だけ摘発された船釣りってのが気になるけどねぇ。


Q.釣り人はこの問題において何をすべきとお考えでしょうか。
A.ひとつは現場の実態を都道府県に伝えることです。そしてもうひとつは、各県には調整規則を話し合う委員会や海面利用協議会が必ずあるので、ここの人たちに撒き餌釣りをやりたいということ伝えて、そうゆう方向に議論を進めてもらうように働きかけることが一番良いのではないでしょうか。そして、これらの会議は傍聴することも可能ですし、記録を見たりすることが自由に出来ますので、釣り人が現状を知る(ある意味での参加)ことも有効だと思います。
(所長の解釈)
そうかぁ。傍聴席で釣りの格好して傍聴してプレッシャーかけようかなぁ(笑) まぁでも、実際に釣り人が現場で事実を調べているのがわかれば、さすがにお役所も少しは仕事を急ぐかもね。


Q.実際に撒き餌による悪影響があれば教えて下さい。
A.ありません。というか、撒き餌による影響の研究がほとんどされていません。
(所長の解釈)
俺の研究では悪影響は無いぞ!砂とか土とか撒いたらわからないけど。 俺はメジナ釣りしているところを潜って観察したことがあるし、だいいち悪影響があったら今頃入間は釣れなくなってるよ(笑) あ、でも、本当は何からしらの影響はあるかもしれないから、誰か研究して下さい。
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Q.最後に今後の展望を教えて下さい(撒き餌解禁に向かっているのか)。
A.これは正に今、全国で禁止している地域では規則の調整に動いています。 どうしても各県ごとに事情も違うので、すすみ具合もバラバラだし、いつ頃という目処も立っていませんが、検討していない所はありません。
(所長の解釈)
なるほど。所変われば事情も違うってことかな。釣り人以外には興味の無い話だろうし。 でも、伊豆七島は釣りが貴重な観光資源にもなっているんだから、東京都は急ぐべきだよな〜。頼むよ石原さん。


所長>今日はお忙しい所を有り難うございました。水産庁が尻を叩けと桜井さんにお願いして(笑)今日の直撃インタビューを終わります。

●インタビューを終えて
 まず、撒き餌が禁止になったのは撒き餌が悪いからではないという事を確認出来たのが大きな収穫だった。 そして、水産庁は各都道府県に対して撒き餌の全面禁止措置の撤廃を指導しているということもわかった。 更に、各都道府県とも全面禁止措置の撤廃に向けて動いているということも確認出来たわけで、釣り人は大手を振って 撒き餌解禁の声をあげていけば良いと思う。しかし、権利を主張するからには、釣り人が果たさなければならない義務もあるわけで、釣り人も積極的に海面利用のルールや採捕規則を学ばなければいけないと思う。 みなさんも一度水産庁の遊魚の部屋を訪れてみて欲しい。