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nono piatto :【 l'palamita de arrostisco insaporisco e bergamotto giapponese 2000gtv 】
〜SMAたたき〜
【ナイスカツオ】 le vacanze d'estateも終わり、もう秋。みんなはfiammante!な夏を過ごしたかな? 今年は台風が熱心にやって来ているおかげで満足に釣りも出来やしない。おまけに残暑が厳しいざんしょ。体もつらいし食欲もなくって……。そんな時にはこれだ。スマガツオをGETT!(←わかる?)してたたきを作るのだ。スマガツオはすんごく美味しいカツオで、本ガツオより旨いって人もいるほどだ。こいつは尾長狙いの時に釣れたりするが、ソーダとかと違って、底へ底へと強いファイトを見せてくれる。引きはじめは底へ底へと突っ込むので、ひょっとしてデカバンの尾長か?とドキドキさせてくれるナイスなやつだ。味もナイスだ。そして、善玉コレステロールを増やすEPA「エイコサペンタエン酸」が多く含まれ、血合いにはビタミンB1、B2が豊富と栄養価もナイスだ。そんなカツオをモリモリと食べられるナイスな一皿だ。あ、ヤイトと言うのはスマガツオの俗名だ。お腹にヤイト(お灸)の痕みたいな斑点があるからさ。
【材料ども】
スマガツオのサク……皮付きな。
ショウガ……個人的に国産がいい。農薬の問題が心配されるから。みじん切り。
ニンニク……青森産。同じ理由だ。 これもみじん切り。
ネギ……白ネギじゃないぞ。京都の九条ネギだ。青いやつだ。ワケギとか万能ネギでも可。とにかく青。 小口切り。
大葉……夏場は無農薬や減農薬を選ぼう。みじん切り。
大根……いわゆるツマだ。かつら剥きしたものを細―く切って氷水に放つとシャキっとするぞ。かつら剥きの自信がなかったらスライサーでも用意してくれたまえ。
カイワレ大根……大根のスプラウトってやつだ。 スポンジは喰えない。
【藁で焼く】 藁が手に入らなかったから今回はガスだ。 というか、さすがにいつもガスだ。 まさにガスだね。 串に刺して表面を炙る。 ものすごく脂が乗ってるから、ジュウジュウと垂れる。 ウッホ!
【瞬間冷却】 そして、表面を炙ったら、用意した氷水にジュッ!と入れる。 熱を一気に奪わないとダメだ。 そして、熱が取れたら水気を拭き取っておこう。
【並べる】 大根のツマを皿に敷いて、その上に切ったカツオを並べていく。 ショウガとニンニクも散らす。 大葉もネギも散らす。 カイワレも散らす。 散らす。 散らす。 これも薬味が多いほうが美味しいね。
【おやじの逸品】 たたきはタレだ。うまいタレがあってこそ魚の旨味が生きてくる。自分で作ってもいいし、馬路村のポン酢もうまい。 しかし、今はまだ残暑の頃。みなさまいかがお過ごしですか?という挨拶は置いといて、暑いときには辛いものが食がすすむ。 ということで、今回は男女群島に行く時にお世話になっている九州のおやじが送ってくれた『柚子こしょう 赤唐辛子ver.』で辛味を加えてみた。ベースは馬路村のポン酢。それにこの柚子こしょうを溶かしてタレにした。
【ぱんぱかぱーん】 出来た。 タレを回し掛けして完成。薬味大杉。 ポン酢の酸味と柚子こしょうの辛味が残暑で弱った体に程よい刺激を与えてくれる。 脂の乗ったヤイトの旨味と絡まって後を引く味だ。キリっと冷えた日本酒もクイクイ飲めちゃうのだ。 ああ、悪玉コレステロールが善玉にやっつけられてきた。寒い冗談を言ったりするおっさん化の進行もやっつけてくれないかしら。
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