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sesto piatto :【 orata de cuocere a vapore riso integrale 】
〜完璧なクロダイ飯〜
【いぶし銀!】 CIAO! すまんすまん。サボってた。Sabotage=労働争議の1手段として、労働者が申し合わせて仕事を停滞させ、能率を下げること。由来は、フランスで履いていた木靴を手に持って、機械をたたきながら意思表示したことだ。数年前に大流行した木底の靴がサボだったね。相変わらずためになるなぁ。まっっっったく関係ないことだけど。 さて、クロダイシーズンで釣れ過ぎて困ってるだろうみんな、飯を喰え。
【蒸気】 ということで、クロダイ飯だ。なんだ、鯛めしかと思ったあなた、早とちりするな。今回の鯛めしは完璧な、インテグラーレなクロダイ飯なのだ。 そのために必要なのがこれ。セイロだ。今回は横浜人なら一人一つは持っている中華セイロを使うことにする。もちろん照宝製。 ない人は蒸せれば何でもいい。見栄えがいいから中華セイロにしただけだ。気にしないように。
【材料】
クロダイの切り身……カイズやチンチンじゃなく、
ク・ロ・ダ・イ
もち米……これ、今回のポイント。もち米で鯛めし。
しょうゆ……有機栽培された丸大豆醤油ね。ちゃんとした醤油は熱を加えたときに違いが出る。
塩……いつもの関の塩
木の芽……山椒ね。庭に植えとこう。
本当は春のものだけど……。
ほ。よかった。酒の姿が見えるね
【強火の遠火で焼く】 クロダイを3枚におろして、サクに切り分ける。皮はつけたままだ。今回はもち米2合で作るんだけど、4分の1身もあれば十分。それを串に刺して、尺塩をふる。まるっきり焼き魚だ。強火の遠火で焼こう。串を打って焼くと、身崩れがないからいいね。私のこのシステムを使うと家庭でも、皮が剥がれたり、身がくっついたり、べちゃっとすることなく美味しく焼けるのだ。どうだ。 あ、忘れてた。もち米は洗って一時間ほどザルにあげてから蒸しておこう。蒸すのはけっこう時間がかかる。様子を見ながら蒸しあげよう。で、蒸しあがりと、魚が焼けるタイミングをうまく合わせるように心掛けよう。
【トッピング】 なんか、今回の料理に合わない言葉だな。もち米が蒸せて、魚が焼けたらあと一息。 飯にゴマをふり掛け、焼けた魚も乗っける。そして、ツツツツツーと醤油を回しかける。 ん〜、すでにうまそうな匂いが立ちのぼる。 だけど、まだ我慢。もう一度フタをして3分ほどさらに蒸すのだ。
【ホワ〜】 ツヤツヤのもち米に醤油が所々染みて食欲をそそるねぇ。 で、クロダイの野趣あふれる香りが立ちのぼり、もう、ごくり。 蒸したり、炊いたりする時から魚を投入する方法もあるけど、ちょっとね、冷めたりすると生臭さが気になったのよ。でも、焼いたのを乗せただけだと、焼き魚と飯だし。で、いろいろやった結果、焼いた魚を乗せて蒸す(蒸らす)のが気に入ったわけ。 だまされたと思ってやってみ。
【いただきま〜す】 大皿にきれいに移して、上に木の芽を添えよう。 パンッって叩いて香りを立ててからだぞ。 で、食卓で混ぜて取り分けよう。 醤油が染みた甘いもち米と香ばしいクロダイ、それに山椒の葉。普段は飯で酒は飲まないけど、こりゃ酒がすすむわ。 本当にうまいんだから。あっ、興奮してオチがないな。 Ciao!
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