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dodicesimo piatto:【fiammeggiare stallone】
〜未来の巨メジナの源 白子焼き〜
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【巨メジナ登場】  2キロ越えると腹の厚みが違うね。 何度釣ってもこの重量感は心地いいぜ。 何度釣っても。何度釣ってもな。 ただし、何度も釣っている僕だから言えることだが、抱卵・抱精している魚の乱獲はぜったいにダメだ。 必要なだけ、最小限で持ち帰るように。いつまでも楽しませてくれる海を残すために。 だから、せめて持ち帰った魚はとことん味わい尽くすべき。マストだ。
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【敬いながら焼く】  ということで、とことん味わい尽くすためのその1「腹の中を喰らう:THE白子」 僕に釣られなければ、そのまま海の中で生きていれば、数千数万のメジナを誕生させていたかもしれない白子。それが不幸にも「名手」(=オレ)の手に落ちてしまい、糧となるべく持ち帰られてしまった。だとすれば、名手の義務としては、その白子までも味わい尽くすことだ。 しかし、声を大にして言う、「これは決して脇役ではない!」ってことを。肉である身を凌ぐほどの滋味溢れる味を持っているのだ。思い出して欲しい、トラフグの白子が珍味として高値で売買されていることを(リッチじゃない人でもスケソウ鱈の白子の旨さはご存知だろう)。 そう、あまたの食通をうならせる白子なのだ。しかも、最愛のめじなの白子を受け入れるのだから……あ、ちょっと淫靡だな。失敬。 調理は簡単。傷つけないように取り出して酒で軽く洗う。適量に切り分けてホイルに包みオーブンで焼く。それだけだ。
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【盛る】  もう出来た。 前置きが長い割に調理はあっという間だ。 僕はフランス製のロジェールの大型オーブンで、ホイルに包んで5分・ホイルを開いて1分って感じ。粗末なオーブンとかをお持ちのファンの方はちょうどいい時間を見計らうように。 注意することがひとつ。それは、火を通し過ぎないことだ。中までぼんやりと火が通った程度。それぐらいで味わおう。たんぱく質だから、熱を加えすぎると凝固してボソボソになるぞ。
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【毎度おなじみ】 おやじが提供してくれる「柚子ポン酢」と「柚子胡椒」。これがなくっちゃ始まらないよね。
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【酒】  これは完全に酒飲みのための食べ物でしょう。 気持ち悪がらずに、レッツ!トライ!
あ、でも、白子の季節はまだまだ先だな。めじなが白子を抱く頃まで指を咥えて待ってるがよい。 果たして、このめじなは何月に釣ったものなんだろうなどと余計な詮索はしないように。 Ciao!