スマートフォン版
PCサイト
 facebook / twitter / cook / other / report

<<<  【 FIELD REPORT 】  |

巨フエフキとの攻防

2001年6月23日 
場所:神津島(恩馳の大根)
天気:曇り
海況:凪ぎ
水温:?

 今日はチームの例会で神津島にやってきた。 くじ引きで2番を引き当て降りたのは恩馳の大根。 先端が良いのはわかっているが、降りたのは8人。先端に入っても、あと何人来るかわからない。 チャカ付の際の船の動きからすると潮は逆だし、ベストポジションは1番の人が入るだろう。 今日は例会だから皆と同じサイズを釣っても仕方がない。「よし!いっちょ博打にでよう」そう思い、 恩馳本島寄りの水道へ釣り座を構えた。
ここは非常に浅根が多く、2ヒロで流しても根掛かるような所がある。 狙い通りに潮がこちらに入ってきて、水道を通った潮が長ン根先端に向けて流れ始めた。 案の定先端は未だに潮が無く暇そうにしている。「今のうちに一発!」そう思った瞬間、糸が走った。
人差し指で糸を取り溜めに入る。何とか走らせずに溜め切ることが出来たので、ベールを倒し 魚をこっちに向けるべく竿を起こす。しかし、こちらを向くどころか激しく突っ込み始めた。 「走らせるものかっ!」必至に竿の角度を保ち堪える。
photo
竿は限界まで曲がり(写真でわかりますか?2号竿が元竿からこんなに曲がっちゃうんです) 人間が負けるか?タックルが負けるか?と思った瞬間、 バチバチバチバチィ~っと糸が出た。4~50メートル走った所でスピードが緩んだので糸を取り 再度溜めに入る。今度は比較的楽に止まったが、ベールが無い!? リールの逆転を許さずに左手を添えて溜めきったために、ベールがもげてしまったのだ・・・
左側には副所長、更にその左側にも仲間が1人居る。「とりあえず指が痛いからちょっと待って」あまりの引きの強さとベールが無くて巻けないという状況で 訳の分からない言葉を口走ってしまう(笑)
しばし堪えているうちにひらめいた。副所長とは同じ型のリールなので、本体だけ取り替えれば良いのだ。「いずみ、リール貸して」「え?」「スプールはずして、本体だけ頂戴」強引にリールを強奪し何とか 交換に成功!この間はあまり竿を曲げずに、ハズしたスプールを持った左手で糸の出を調整した(笑)
再度、戦闘態勢に入る。「こいつ何としても取ってやる」まず、左に居た仲間に場所を空けて貰い 足場の高い所へ移動する。そして、交差している副所長の仕掛けを回収してもらう。 ちなみに副所長は私にリールを奪い取られているので、スプールに手巻きで糸を巻いていた(笑)
しばらくの均衡状態の後、魚をこっちに向ける事に成功!寄せにかかる。 しかし、少し寄せたところで強烈な突っ込みを見せる。全く糸を出さずに溜めきったが根に入られてしまった。距離があるだけに糸の伸びだけでも相当動けるのだろう。 少しテンションを緩めたりしているとすぐに出てきたのでまた寄せる。 しかし、また次の根を見つけると突っ込んで根に張り付く。 3~4回こんなことを繰り返しながら自分も右側に移動して、 騙し騙しなんとか寄せてくる。
とうとう観念したのか張り付く根が無いのか、 あと4~50メートルの所から20メートル位は素直に寄ってきた。 一瞬水面下に魚体が見える程に浮いたと思うと、足下をかすめ水道の方へ突っ込もうとする。 「こらー!行かせないぞー!!」石谷研究員ばりに声を出して堪える。
魚がこっちへ向かってくるときに相当糸を巻いたので、ウキが水面下に見えるぐらいの ところまで浮かせている。しかし、ここからなかなか姿を見せない。 足下へ、正面の根へ、右に左に大暴れだ。渾身の力で耐えるが、リールのブレーキも限界を越えて糸が出る。ウキが見えるぐらいまで巻いてくると、また引きずり出される。
数分の格闘の末ようやく浮かせることに成功するとフエフキダイである。 何とかタモ入れも自力でしかも一発で決まったが、相当な重さで上げるのも一苦労だ。ほぼ垂直に上げられる足場であるにも関わらず、 魚の大きさが邪魔をして磯に網が引っかかる。タモの柄を一節仕舞うごとに、ぐにゃぐにゃしなっている。 あと一節というところでバキッ!と折れてしまったが、もう磯の上だったのでなんとか拾うことが出来た。
その後は、疲れと脱力感でしばらく釣りをする気にならなかった。検量の結果は78センチ、7.8キロ。これはとてもメジナのタックルで戦える相手ではなく、また網で掬う重さではないということか。 大物釣りをする人からはよくリールが壊れる話しを聞いていたが、借りた副所長のブレーキまでバカになってしまった。体の方も、手・腕に始まり足・腰・背中と相当に痛めつけられた。
今までこのクラスの引きの大物にはやられっぱなしだったが、今日は勝負所を上手く見極められたように思う。フエフキダイとはいえ、このレポートを書いている今も何か達成感のようなものと適度な疲労が残っている。

今日の釣果:フエフキダイ(78センチ、7、8キロ)、カンパチ(おこちゃま)、その他
photo
78cm,7.8kg!


ご意見・ご要望はこちらまで。